
日本資本主義の精神なぜ、一生懸命働くのか (PHP文庫)
山本 七平
PHP研究所 / 1995-01-01
累計読者数5
平均ハイライト数 29.6件/人
推定読了時間 約2時間46分
star総合評価 74/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「なんでこんなに“話し合い”ばかりなんだろう」と思う瞬間ってありますよね。合理的に決めればいいだけの場面なのに、空気や関係性が前提になってしまって、結局みんなが疲れるあの感じ。私自身、組織で働く中で、この“見えない前提”に振り回されている気がして、ずっとモヤモヤしていました。 山本七平『日本資本主義の精神』は、その正体を歴史や思想から丁寧にたどってくれる本です。たとえば、日本では機能集団がいつのまにか共同体に変わっていくという指摘。解雇が「話し合い」で形を整えないと成立しないとか、社員持株会が“家”のように働いてしまうとか、現場の実感と妙に重なるところが多いです。また、忙しく振る舞わないと不安になる心理や、契約よりも擬制の関係が優先される構造など、自分の行動のクセまで説明されている気がしてドキッとします。 この本のいいところは、日本社会を否定するでも礼賛するでもなく、「なぜそうなっているのか」を静かに描き出してくれるところ。読んだからといって明日から急に身軽になるわけではないですが、少なくとも自分の違和感が言語化されるだけで、無駄に自分を責めなくてよくなります。 組織の“空気”にしんどさを感じている人に、特に刺さると思います。
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出版社による紹介
日本の企業が「機能集団=共同体」という強固な結束のもとに成り立つ世界でも類を見ない組織であることが、日本経済の強みであった点を説く。さらにその根幹には、江戸時代に培われたピューリタン思想にも似た日本独特の資本思想があったとする。いずれも刺激的な議論で、明治維新や戦後の日本経済の復興・成長を欧米の資本主義を教えてくれる。 【PHP研究所】
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