ヨムナビ
Run. Melos. Run 走れメロス ラダーシリーズ

Run. Melos. Run 走れメロス ラダーシリーズ

太宰治 and マイケル・ブレーズ

IBC PUBLISHING / 2005-11

累計読者数7
平均ハイライト数 7件/人
推定読了時間 約1時間55分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 33%

この本について

仕事でも人間関係でも、相手の本心が読めないまま動いてしまって、「あれ、私の考えすぎだった…?」となる瞬間ってありますよね。疑いと信頼のあいだで揺れて、結局どっちにも振り切れないまま疲れてしまう。あの感じに少し似た揺れを、この『走れメロス』の英語版を読んでいて思い出しました。 読者の方が保存していた「people are planning behind his back, but nobody is.」という一文…これはまさに、人間不信の堂々巡りをそのまま言語化したような部分で、王様の“疑いの癖”がよく出ています。物語そのものは太宰治の名作ですが、英語のシンプルな語彙で読むと、感情の揺れがよりストレートに入ってくるんですよね。たとえば、友の心を信じきれず「lowest human being」と断じてしまう瞬間や、逆に「That, and that alone, is what matters.」と腹をくくる場面など、自分の中の極端さに気づかされます。 特に効くのは、自分の“疑う癖”と“信じたい気持ち”の両方をいったんそのまま認められるところです。英語で読むと距離ができて、物語のドラマよりも心の動きが客観的に見えてくるんですよね。もう一つは、素朴な語彙で描かれた約束と友情のしぶとさが、変に格好つけたメッセージよりずっと現実的に感じられること。大きな理想を語る話というより、迷いながら踏み切る人間を近くで見ているような感覚になります。 「人を信じたいけれど、どうしても一歩踏み切れない」という人に静かに響く一冊だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

羊を追い、村でのどかに暮していたメロス。ある日、友人のいるシラクスの市を訪れたメロスは、活気を失い、変わり果てたまちの様子に驚く。人を信じることのできない王が、罪のない人々を恐怖に陥れていたのだ。怒りに震えたメロスは人々を救うため、王のもとへと乗り込んでいく。邪悪を憎み、友を信じる若者たちの友情を描いた、太宰治の代表的短編小説。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要