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新・平家物語全十六冊合本版 (吉川英治歴史時代文庫)

新・平家物語全十六冊合本版 (吉川英治歴史時代文庫)

吉川英治

講談社

累計読者数4
平均ハイライト数 10件/人
推定読了時間 約92時間16分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

年齢を重ねるほど、自分の変化に戸惑うことが増えますよね。若い頃より気が短くなった気がするとか、人間関係の裏側が妙に目についてしまうとか、なにかとうまく立ち回れない自分にため息が出るとか。頭ではわかっていても、気持ちがついてこない日もあります。 吉川英治の「新・平家物語」を読んでいると、そんな揺らぎが昔の人にも確かにあったのだとわかります。たとえば、老いの段階にも通過点があり、そこを越えて“好い老人”になっていくには努力がいるという視点は、今の自分の感情の揺れも自然なものなんだと少し呼吸が深くなる感覚がありました。また、人間の成長は外から見える派手な瞬間ではなく、誰にも気づかれない土の下で静かに育つものだという一節は、自分の歩みの遅さに焦っていた心をゆっくりと落ち着かせてくれます。 物語全体を通して、栄枯盛衰は避けられないという冷静なまなざしが続きますが、それが逆に、生きる局面での力の入れ方や抜き方を学ばせてくれるんですよね。頑張るべき瞬間と、受け入れるしかない瞬間の境目が少しだけ見えてくる感じがあります。 今の自分の変化にうまく言葉がつけられずにいる人ほど、じわじわ染みる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

講談社吉川英治歴史時代文庫を底本にした、一気に読める全十六冊合本版。12世紀の初め、藤原政権の退廃は、武門の両統“源平”の擡頭をもたらした。しかし、強者は倶に天を戴かず。その争覇興亡が古典平家の世界である・平。古典のふくらんだ虚像を正し、従来無視された庶民の相(すがた)にも力点を置く。――100年の人間世界の興亡、流転、愛憎を主題に、7年の歳月を傾けた、著書鏤骨の超大作。
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