
1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ 4倍値上げしても売れる仕組みの作り方 (SB新書)
氏家 健治
この本について
値付けや商品づくりで、どこまで踏み込んでいいのか分からずに止まってしまうことってありますよね。原価から逆算して価格を決めてしまったり、なんとなく「量が多いほうが喜ばれるだろう」と思って手を動かし続けているけれど、どこかモヤモヤが残る。僕自身、同じ迷いをずっと抱えていました。 この本が面白いのは、「値上げした途端に売れ始めた」という派手な話よりも、その裏側にある“考え方の転換”がとても現実的なところです。容量を減らし、値段を上げても選ばれるようになったのは、作者が徹底してひとつの商品に集中し続けたから。量より質、ではなく“ダントツの質”に仕上げるために、毎日少しずつ味を見直し、外見や包装まで整えていった姿勢が伝わってきます。また、商品がよくても伝わらなければ意味がないという前提に立ち、どの層にどう届ければバイアスなく受け取ってもらえるのかを丁寧に考えているのも参考になりました。 読んでいて特に刺さったのは、「低価格をスペシャリテにしてはいけない」という一文です。安さを武器にすると、味やサービスの改善よりも“削る努力”が中心になってしまう。でも、良いものをしっかり高く売る覚悟を持つと、自然とクオリティに向き合う時間が増えていく。これは飲食に限らず、多くの仕事に当てはまるなと感じました。 自分の看板商品を作りたい人、値付けに自信が持てない人、あるいは「変わりたいけど踏み出せない」と感じている人には、かなり効く一冊だと思います。僕も読み終わったあと、自分が本当に磨くべきものをもう一度見直しました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
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