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ウォール街の物理学者

ウォール街の物理学者

ジェイムズ オーウェン ウェザーオール and 高橋 璃子

累計読者数6
平均ハイライト数 14.8件/人
推定読了時間 約8時間36分
star総合評価 53/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

仕事で数字を扱っていると、「理屈では説明できない動き」に振り回されることがありませんか。自分の感覚が鈍いのか、そもそも世界がランダムすぎるのか。その境目がわからず、判断に迷うことが自分にもよくあります。 『ウォール街の物理学者』を読んでみて感じたのは、ランダムさを前提にしながらも、そこに“手がかり”を見つけようとしてきた人たちの積み重ねは、自分の悩みと意外と地続きだということでした。バシュリエが市場の動きをランダムウォークで捉えようとした姿勢は、「人の心理を無視した冷たい数式」とはまったく逆で、いま観測できる情報がどう現在の価格に折り込まれていくのか、その関係性を淡々と追う作業なんですよね。モデルは万能じゃないし、誤差もバブルも起きる。それでも、一歩引いて市場を見るときの支えにはなる。そんな距離感がちょうどよかったです。 また、同時代には理解されなかったバシュリエの研究や、物理の方法をそのまま金融に持ち込む危うさの話は、「正しいはずのアイデアが現場で通用しない」という自分の日常にも重なりました。どこまで単純化して考えるか、逆にどこから単純化しすぎなのか。その線引きを探すときの指標になる本だと思います。 数字と現実のあいだで迷っている人に刺さります。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「証券取引所だってカジノみたいなもの」確率論とギャンブルを愛する男による世界初の株価予測モデルが20世紀半ばに発見された。以降、値動きを粒子の動きに見立てたり、確率分布グラフにしたり、物理学者たちは金融市場の攻略に切磋琢磨する。カオス理論、複雑系、アルゴリズムなどの知識をもつ理系“クオンツ”は金融界で莫大な利益を生むのだが...。投資必勝法に挑む天才たちの群像と金融史を精細に描く。
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