
かもの法則 ―脳を変える究極の理論
西田 文郎
Pan Rolling Inc / 2009-07
この本について
最近、「どうせ自分には無理だろう」とか「また失敗するかもな…」みたいな予感に足を引っぱられることが増えていませんか。僕も仕事で決断が続く時期ほど、理由のない不安に引きずられがちで、動きが鈍くなることがあります。ただ、この本を読んでから、そういう“最初のつまずき方”を少し変えられるようになりました。 特に刺さったのは、否定的な「かも」が湧いた瞬間、それを強引にポジティブに変換するんじゃなくて、「もしかしたら、できるかも」という“脳が否定しきれない小さな可能性”に置き換える、という視点です。根拠のない前向きは嘘っぽく感じて苦手でしたが、「0.1%でも脳が否定できない想像なら、行動の足を引っぱらない」という説明は妙に腑に落ちました。そして行動して確かめていくうちに、その小さな想像が確信に育つ。順番はいつも逆だったな、と気づきます。 もう一つ、この本が面白いのは、精神論ではなく脳の仕組みと結びつけて語っているところです。扁桃核が過去の記憶で判断してしまうから、どうしても身構えるし、側坐核に「期待」を入力しない限り前頭前野は働かない。だから“問い続けること”が未来の予感を書き換える、といった説明が、実務の場面にもそのまま使える感覚があります。 過去の失敗に引っ張られて、次の一歩が重くなるタイプの人にはとくに刺さると思います。大げさな成功物語ではなく、日常の小さな判断を少し軽くするための“思考の持ち替え方”が静かに効いてくる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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