
人はなぜ逃げおくれるのか――災害の心理学 (集英社新書)
広瀬弘忠
集英社 / 2004-01
累計読者数4
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約4時間46分
star総合評価 40/100
boltライト読書型
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この本について
災害のニュースを見るたびに、「自分がその場にいたら、ちゃんと動けるんだろうか」とふと考えてしまうことがあります。頭では避難の大事さをわかっていても、実際にその瞬間が来たら体が止まるんじゃないか。周りの空気に流されて判断を間違えるんじゃないか。そのモヤモヤはけっこう根深いなと感じています。 この本は、そうした“行動できない理由”を責めるのではなく、人間の心のメカニズムとして丁寧に説明してくれます。たとえば、異常を異常だと受け取れない正常性バイアスが、なぜ起きるのか。災害そのものより、社会やコミュニティの脆弱さのほうが被害の大きさを左右するという視点。さらに、被災者だけでなく支援に入る側の人まで心理的ダメージを受けることがある、という現実。どれも、知っているだけで行動の準備が変わる話ばかりでした。 個人的に刺さったのは、「パニックを恐れるあまり、危険を弱めて伝えてしまう」という指摘です。リスクを正しく伝えることがいちばん難しくて、でもそれを避けると判断力が奪われる。自分が情報を受け取る側でも、出す側でも、これを知っているかどうかで大きく変わると思います。 自分や家族を守るために、感情ではなく仕組みとして災害時の判断を理解したい人に向いています。
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出版社による紹介
地震や洪水、火災などの災害に遭遇した時、身をまもるために素早く行動できる人間は驚くほど少ない。現代人は安全に慣れてしまった結果、知らず知らずのうちに危険に対して鈍感になり、予期せぬ事態に対処できなくなっている。来るべき大地震のみならず、テロや未知の感染症など、新しい災害との遭遇も予想される今世紀。本書では災害時の人間心理に焦点をあて、危険な状況下でとるべき避難行動について詳述する。
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