
1分間声トレ
秋竹 朋子
この本について
声のことでつまずく瞬間って、地味に多いですよね。会議で自分の声だけ語尾が消えてしまったり、電話で妙に誤解されたり、そもそも大きい声を出すのが苦手だったり。僕もずっと「これは性格の問題なんだろうな」と思っていたのですが、どうやら単なる気質ではなく、声帯まわりの筋肉の使い方に原因があることが多いようです。 『1分間声トレ』は、そういう“声の扱いに不器用な人”に向けた本で、やっていることは驚くほどシンプルです。例えば、低い「う——」から始めて少しずつ高さを変える練習をすると、肩に余計な力が入らず、声が安定しやすくなる。語尾が消えてしまう人は、後半を「あっ」で切る発声を挟むだけで、息が逃げにくい声に変わっていく。ようは、声帯という筋肉をちょっとだけ正しく動かせるようにするためのストレッチが中心で、部屋が狭くても、思い出したときに2回やるだけで十分まわる設計になっています。 僕の場合は、外国語が妙に聞き取りづらいと言われて悩んでいたのですが、この本で息の勢いと速度のコントロールを意識するようになってから、相手に変に聞き返される回数が減りました。劇的に変わる、みたいな大げさな話ではなく、でも確かに戻ってくる実感がある。そのくらいの現実的な変化です。 「声が仕事の足を引っ張っている気がするけど、何から触ればいいのか分からない」という人には特に刺さると思います。声って、意外と直せるんだなと教えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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