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低欲望社会 ~「大志なき時代」の新・国富論~(小学館新書)

低欲望社会 ~「大志なき時代」の新・国富論~(小学館新書)

大前研一

小学館 / 2015-04-28

累計読者数6
平均ハイライト数 13.5件/人
推定読了時間 約4時間8分
star総合評価 61/100
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この本について

将来のことを考えると、どうしても気持ちが縮こまる時があります。貯金はしているつもりでも不安は消えないし、給料が少し上がったところで、何かが劇的に変わる感じもしない。周りを見ても、みんな慎重で、どこか「欲望を出すのは危ない」と思っているような空気があります。自分だけの問題じゃないはずなのに、なぜこんな閉塞感が続くんだろう、と思ってしまうんですよね。 この本が面白いのは、「低欲望」という言葉で、今の日本の空気をそのまま説明してくれたところでした。住宅ローンの金利がいくら下がっても誰も動かない理由や、消費が伸びない背景にある“漠然とした将来不安”を、制度やデータの話とセットで整理してくれるので、自分の感覚が個人の弱さではなく、国全体の構造から来ているものだとわかる。視点が少し広がるだけで、無駄に自分を責めなくなるんですよね。 また、著者は批判だけで終わらず、税制や都市開発、農業など、かなり大胆な改革案を出しています。全部がすぐ実現するとは思わないけれど、「もし社会がこう動いたら、自分の働き方やお金の使い方はどう変わるだろう」と考えるきっかけになる。個人としても、投資をどう分散するか、どんな産業が息の長い伸び方をするのか、といった“生き延びるための視点”が自然と鍛えられる感覚がありました。 今の日本の停滞感に違和感を覚えている人、あるいは「自分の慎重さは性格の問題なのか?」と悩んでいる人には、かなり刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

なぜアベノミクスでは景気が良くならないのか? 日本が“借金漬け”から脱する日は来るのか? 「皆が等しく貧乏になる国」で本当にいいのか? それらの難題を読み解く鍵は「低欲望社会」にあり――。 日本では今、世界に先駆けて未曽有の危機が進行している。人口減少、超高齢化、“欲なき若者たち”の増加……。こうした事態に対し、従来の20世紀的な経済対策や金融政策は全く通用しなくなっている。それは、世界的ベストセラー経済書の著者であるピケティ教授やノーベル賞経済学者のクルーグマン教授らの理解をも超える深刻な現実なのである。 ところが、安倍首相主導のアベノミクスは、相変わらずの中央集権的なバラ撒き政策で税金を湯水のごとく使い、やみくもに公共事業を増やし設備投資や消費を煽ろうとするばかりだ。安倍首相の暴走を止めなければ、いずれ日本は奈落の底に落ちていくことになる。 今、必要なのは、“借金漬け”から脱し、人々の「心理」に働きかけることで経済を活性化させ、国全体を明るくするような“新たな国富論”である。そして、その契機となる政策はまだ残されている。都心再開発、移民政策、教育改革、道州制と国民DBの導入……。 世界的経営コンサルタントが「アベノミクス破綻」に警鐘を鳴らす、ビジネスマン必読の書。
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