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経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録

経済学者 日本の最貧困地域に挑む―あいりん改革 3年8カ月の全記録

鈴木 亘

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この本について

仕事で何かを動かそうとすると、理想と現実のギャップに足が止まることがあります。正しいと思う案があっても、関係者調整で詰まり、どこまで踏み込んでいいのか分からない。人口減少や組織の縮小が確実に来るのに、どう「縮める」かの判断軸も見えない。僕自身、そのあたりでずっと迷っていました。 この本は、そういうモヤモヤに対して大きなスローガンではなく、現場での「やり方」の話を淡々と見せてくれます。価値観ではなく現実を直視すること。伝家の宝刀をむやみに振り回さず、抜くべき条件を自分の中で決めておくこと。改革そのものよりも、どう実行するかを具体的に積み上げること。どれも当たり前のようで、いざ実務に落とし込むと抜けがちな視点でした。特に、信頼は地道に築くか、すでに信頼を持っている人を巻き込むしかないという話は、組織の中で動く人間には響くはずです。 人口減少社会で「正しい縮み方」を考える場面は、自治体だけでなく企業にも同じく訪れます。そのときに大事になるのは、何をあきらめ、どこに資源を振るのかという機会費用の感覚で、抽象論ではなく意思決定の筋肉が問われる。本書はそこを丁寧に描いています。 自分の立場からできる範囲で前に進みたいけれど、どこから手をつければいいか悩む人に刺さる一冊だと思います。

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