
カモメになったペンギン
ジョン・P・コッター and 藤原 和博
ダイヤモンド社 / 2017-04-07
この本について
仕事でも私生活でも、新しい動きに踏み出そうとすると、意外なくらい「反対する人」と「動けなくなる自分」が出てきます。周りの温度差に疲れたり、自分の確信がぐらついたり、せっかく集まったメンバーの士気が下がっていくのを見て焦ったり。頭では変わらなきゃと思っていても、現場はそんなに素直じゃないんですよね。 『カモメになったペンギン』が面白いのは、その“現実にありがちなつまずき”を寓話の形でそのまま描いているところです。最初の数羽が集まらない、データを疑われる、せっかく動き始めても「少しペースを落とそう」と言い出す仲間が出る、変化についていけない人が不安になる……。読んでいると、自分の職場やプロジェクトの顔が浮かんできます。そして、物語の中でペンギンたちがどう突破していくかが、抽象論ではなく行動レベルで見えてくるのがありがたいです。 特に効いたのは、行動しやすい環境を整えるだけでメンバーの気力が戻っていく描写と、短期的な成果を見せることで迷っている層が一気に動き出す場面。あと、最初の五羽をどう選ぶかで全体の行き先が決まるという視点も、痛いほど納得がありました。変革って「やる気」よりも「設計」が物を言うんだなと実感します。 小さなチームでも新しい動きを始めたい人、あるいはもう動き始めていて「なんでこんなに難しいんだ…」と感じている人には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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