
トリガー 人を動かす行動経済学26の切り口
楠本和矢
イースト・プレス / 2020-11-07
この本について
仕事で企画を考える時って、「自分の判断ってどこまで当てになるんだろう…」みたいな感覚にハマることがありませんか。選択肢を増やせばいいのか、見せ方を変えればいいのか、それともそもそもの前提をいじるべきなのか。自分でもよく分からないまま、なんとなく手が止まってしまうあの感じです。僕もずっとそこでもやついていました。 この本が助かったのは、行動経済学の理論そのものよりも、「結局どこを触ると人の判断が変わるのか」の目線を、実務に寄せて整理してくれているところでした。たとえば、同じ内容でも印象が変わるフレーミングや、選択肢が多いほど決められなくなる話、自分で決めたことに引っ張られる一貫性の癖。名前だけ聞くと小難しい理論でも、現場でどう効いてくるのかがイメージしやすくなるんです。全部を覚えなくても、「見せ方」「基準点」「過去の行動」の三つを意識するだけで、こちらの打ち手が変わる感覚がありました。 行動経済学を“正しく理解する”というより、「マーケ施策のアイデアを出すときの視点の持ち方」として使う、という著者の距離感も安心できました。網羅的な正解を求めるほど混乱するので、あえて“使えるところだけ切り出す”という考え方が、自分にはちょうどよかったです。 自分の企画がどこでつまずいているのか見えにくい人、あるいは顧客の判断の揺れにずっとモヤモヤしている人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
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