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社会的共通資本 (岩波新書)

社会的共通資本 (岩波新書)

宇沢 弘文

東京大学出版会 / 19940501

累計読者数13
平均ハイライト数 38.1件/人
star総合評価 67/100
start序盤集中型
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この本について

日々ニュースを見ていると、「そもそもこの社会はどこに向かっているんだろう」と、ふと立ち止まることがあります。景気の波に振り回され、人の働き方も街の空気も落ち着かない。自分ひとりの努力ではどうしようもない構造の存在に気づいてしまう瞬間があるんですよね。 宇沢弘文『社会的共通資本』は、そのモヤモヤに少し違う角度から光を当ててくれます。資本主義か社会主義か、という二項対立の外側に「制度」をどうつくるかという視点を置き、企業のあり方から農業政策、教育や医療までをひとつのつながりとして見る。たとえば、企業を単なる利潤調整の仕組みではなく、時間を通じてアイデンティティを持つ「有機的な主体」と捉える話は、自分の働き方を考えるときに意外と効きました。また、ゆたかな社会の条件を淡々と列挙するくだりは、派手さはないのに「結局ここが崩れると全部しんどくなる」という感覚を言語化してくれます。 読みながら、自分が抱えていた問題は経済の大きな枠組みの中に埋まっていたんだな、と少し俯瞰できるようになりました。社会の仕組みを“善悪”ではなく“設計”として考えたい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

社会的共通資本という地球環境全体をも包含した概念を紹介し,新たな経済体制の設計に向けての示唆を与える.本書では「コモンズ」と「都市」を分析の中心に据え,自然環境及び人工的な社会的共通資本を最適に管理・維持・運営するためのシステムのあり方を追求.

目次

プロローグ(宇沢弘文) 第1章 社会的共通資本の概念(宇沢弘文) 第2章 公益事業の役割と社会的共通資本(南部鶴彦) 第3章 コモンズの経済理論(浅子和美・國則守生) 第4章 日本のコモンズ「入会」(杉原弘恭) 第5章 世界のコモンズ ——スリランカと英国の事例を踏まえて——(茂木愛一郎) 第6章 都市の形成(間宮陽介) 第7章 地方公共財の地域間最適配分(坂下 昇) 第8章 社会資本整備の今後の方向性——新社会資本、知識資本、人的資本——(野口悠紀雄)
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