
デジタルマーケティングの教科書―5つの進化とフレームワーク
牧田 幸裕
東洋経済新報社 / 2017-09-15
この本について
デジタル施策を考えるたびに、「結局どこまで顧客を理解できているんだろう…」と手が止まることがあります。POSデータは行動だけ、インタビューは時間がかかる、チャネルは分断される。個人理解までいきたいのに、現場のデータはバラバラで、意思決定が曖昧なまま進んでしまうあの感じです。僕も長いことここで迷っていました。 この本は、そうした“分断された現実”をどう統合していくのかを、個人IDの捉え方、オムニチャネルの裏側、在庫や物流の仕組みまで含めて見せてくれます。例えば、ユーザーIDに購買前後の行動が紐づくと、ようやく「セグメント」が本来の意味で立ち上がること。あるいは、店頭在庫ゼロのアパレルや、倉庫化するコンビニの例のように、顧客体験の変化に合わせて現場がどう変わるのかが具体的に描かれていて、自分の業務にも置き換えやすいです。単にデジタルを使う話ではなく、仕組み全体でどう整合を取るのかが見えるのがありがたいところでした。 マーケティングに関わっていると「顧客理解を深めよう」という言葉は聞き飽きるほど出てきますが、実際には、名寄せをどうするか、どのチャネルを基軸にするか、在庫と受注をどう一元化するか、といった地べたの論点がボトルネックになります。この本はそこを丁寧に扱ってくれるので、机上ではなく現場の判断に効きます。 こんな人に刺さると思います。 “データはあるのに、顧客理解が前に進まないと感じている人”。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの73%が集中しています。
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