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人間とは何か (岩波文庫)

人間とは何か (岩波文庫)

マーク・トウェイン、中野 好夫

累計読者数14
平均ハイライト数 17.1件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 59/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 34%

この本について

自分がなにか行動を選ぶたびに、「これって本心なのか、ただ安心したいだけなのか」とモヤモヤすることがあります。人にどう見られるかより、自分のなかの何かに従ってしまう感じがあって、それを説明できないまま引きずることも多いです。 『人間とは何か』は、その正体をじわっと照らしてくれる本でした。きれいごとも慰めもなくて、むしろ「人間ってそういう生き物だよ」と突き放すように見えるんですが、不思議とそこで救われる部分がありました。 たとえば、どんな行動にもまず自己満足の衝動があるという視点は、自分の選択にいちいち罪悪感を抱いてしまう人には効きます。生まれつきの気質や外的な影響で動かされているという話も、「もっと頑張れない自分」を責め続けてきた人には、一度肩の力を抜くきっかけになります。そして、どんな行為もその人の気質と環境の組み合わせでしかないという考え方は、他人への苛立ちを少しだけ減らしてくれます。 突き詰めて「自分ってなんだ」を考えてしまう人、あるいは人間のきれいな部分だけでは納得できない人に刺さる一冊です。自分の中の曖昧な衝動を、いったん受け止め直すための道具として読むのがちょうどいいと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人生に幻滅している老人は、青年にむかって、人間の自由意志を否定し、「人間が全く環境に支配されながら自己中心の欲望で動く機械にすぎない」ことを論証する。人間社会の理想と、現実に存在する利己心とを対置させつつ、マーク・トウェイン(1835‐1910)はそのペシミスティックな人間観に読者をひきこんでゆく。当初匿名で発表された晩年の対話体評論。
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