
世界史を変えた詐欺師たち (文春新書)
東谷 暁
文藝春秋 / 2018-07
この本について
仕事でも投資でも、人を信じる瞬間ってありますよね。相手を疑いすぎても前に進まないし、かといって「信頼したあとに裏切られたらどうしよう」と身構えてしまう。自分もそのあいだで揺れ続けてきました。 この本を読んで驚いたのは、歴史を動かした大事件の裏側にも、結局は人間の「信じたい気持ち」があったということです。詐欺師の話だから関係ない…と思いきや、マクロ経済予測が“芸術に近い”と言い切る専門家や、市場が人の思い込みで揺らぐ「再帰性」の話など、普段わたしたちが向き合っている不確実さと地続きのエピソードがやたら多い。信頼が生まれる仕組みや、物事が「もっともらしく」見えてしまう瞬間を、具体的な出来事で示してくれるので、自分の判断の癖まで見えてきます。 また、政策や金融の世界でも、詐欺的な構造と紙一重のことが堂々と行われてきた歴史が語られていて、「自分だけが読み違えているわけじゃないんだ」と少し肩の力が抜ける本でもあります。ビットコインの最初のピザ購入や、エンロン幹部の裏取引など、最近の話題と地続きなのも読みやすいところでした。 自分の判断軸を整えたい人、特に「信頼」と「思い込み」の境界でよく迷うタイプには、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
信頼はなぜ裏切られるのか
デイヴィッド・デステノ and 寺町朋子

信頼と不信の哲学入門 (岩波新書)
キャサリン ホーリー, 稲岡 大志, and 杉本 俊介

全員“カモ”―「ズルい人」がはびこるこの世界で、まっとうな思考を身につける方法
ダニエル・シモンズ, クリストファー・チャブリス, 児島 修, and 橘 玲

TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか
レイチェル・ボッツマン and 関 美和

詐欺師入門~騙しの天才たち、その華麗なる手口~ (光文社未来ライブラリー)
デイヴィッド・W・モラー and 山本 光伸
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要
