
13歳からの世界征服
中田考
百万年書房 / 20191016
この本について
勉強や部活の結果だけで自分の価値が決まるような気がしたり、周りとうまく合わせられない自分にモヤモヤしたり。「逃げたら負け」みたいな空気の中で、どこまで我慢すればいいのか分からなくなることってありますよね。頭では分かっていても、実際の行動に落とすとなると途端に身動きが取りづらくなる。そんなときに、この本は少しだけ呼吸をしやすくしてくれます。 著者の言葉は、いわゆる“勇気づけ”とは少し違っていて、もっと現実的で、もっと人間くさい視点なんです。例えば「まず我慢。それが無理なら逃げる」という割り切り方は、頑張りすぎてパンクしがちな人ほど救われると思います。あるいは「友だちはひとりいればいい」という感覚も、無理して関係を広げようとしていた自分にブレーキをかけてくれる。さらに「日本の貧乏は頭の中にしかない」という話は、周りとの比較で苦しくなるとき、足元を見直すきっかけになります。 この本がすごいのは、世界観が大きいのに、読む人の日常にちゃんと接続されているところです。教育や国家の話をしているようでいて、「じゃあ明日どう生きるか」にちゃんと効いてくる。特に「自分が他人に評価される対象になっている気がする」という感覚を抱えたまま大人になりつつある人には、じんわり刺さります。 生きづらさを抱えながら、それでも一歩進みたいと思っている人に向いている本です。自分の悩みが“世界のどこに位置づけられるのか”を知るだけで、少しだけ肩の力が抜けるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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