
カエルの楽園(新潮文庫)
百田尚樹
新潮社 / 2020-06-12
累計読者数4
平均ハイライト数 24.8件/人
推定読了時間 約2時間32分
star総合評価 59/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
仕事でも日常でも、「なんでこんな空気に合わせなきゃいけないんだろう…」とか、「みんなが言ってる“正しさ”って本当に正しいのか?」みたいな小さなモヤモヤってありますよね。表では穏やかに見える世界ほど、裏で変な力関係が動いている気がして落ち着かない。そんなときに、この『カエルの楽園』がじわっと効きました。 読者が保存していた場面って、マイクやハインツ、長老クンクタトルみたいな“権威っぽい存在”や、三戒や謝りソングのような“同調のルール”にまつわる描写が多いんですよね。物語としては寓話なのに、登場するカエルたちの小さな会話や噂話、誰かを嫌う空気が妙にリアルで、ああ、集団ってこうやって形作られるんだよな…と静かに刺さります。特に「この国の本当の支配者」という言葉の出し方がうまくて、自分の職場やコミュニティの見え方まで少し変わりました。 この本が効くのは、何か大きな答えを教えてくれるからではなく、権威やルールの裏側にある“空気のつくり方”に目を向けさせてくれるところです。登場人物たちの軽い会話を追っているだけで、自分が普段どんな空気に流されているかが、少しだけ客観視できるようになります。 「みんなの言う普通に、なんとなく合わせすぎて疲れてきた人」に、とても静かに刺さる物語だと思います。
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出版社による紹介
二匹のアマガエルがたどり着いた夢の楽園は悲劇的な末路を迎えたはずだったが、悪夢の翌朝、二匹はなぜか再び平和な地にいた。今度の世界では、ウシガエルの国で「新しい病気」が流行っていたが、楽園のカエルたちは根拠なき楽観視を続ける。しかし、やがて楽園でも病気が広がり始め……。国難を前に迷走する政治やメディアの愚かさを浮き彫りにし、三通りの結末を提示する、警告と希望の書。
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