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海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

海賊とよばれた男(下) (講談社文庫)

百田尚樹

累計読者数6
平均ハイライト数 2.8件/人
推定読了時間 約7時間36分
star総合評価 52/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%

この本について

最近、「この状況をどう受け止めればいいんだろう」と、仕事でも生活でもモヤッとする瞬間が増えている気がします。自分が弱いのか、それとも時代が荒いのか。その答えが見えないまま、ただ疲れてしまうことがあります。 『海賊とよばれた男(下)』を読むと、そういう気持ちにほんの少し風が通る感覚がありました。たとえば、石油危機の場面で国岡が「歩けばいい」「外套を着ればいい」と淡々と言い切るところ。根性論ではなく、「かつてもっと厳しい時代をみんなで越えてきた」という視点が、今の騒ぎを相対化させてくれます。悲観でも楽観でもなく、状況を大きく捉える姿勢は、日々の焦りを落ち着かせるのにけっこう効きます。 もう一つ刺さったのは、人に対する姿勢です。出来の悪い社員を切らず、どう育てるかを会社の仕事と考えるところ。これはただ「優しい話」じゃなくて、組織が長く続くための実務的な視点でもあります。短期の成果より、人を信じて積み上げることの価値を思い出させてくれました。そして銀行の担当者が「資本金ではなく合理的経営に融資する」と語る場面。数字だけで判断されがちな時代に、行動や姿勢を見てくれる人がいるという救いがありました。 変化の多さに疲れて、「自分はこのままでいいのか」なんて考えがちな人に刺さる本です。大げさな勇気づけではなく、視点の置き方をそっと整えてくれるタイプの物語でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

敗戦の夏、異端の石油会社「国岡商店」を率いる国岡鐵造は、なにもかも失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。しかし国岡商店は社員ひとりたりとも馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながら、たくましく再生していく。20世紀の産業を興し、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とはいったい何者か―実在の人物をモデルにした本格歴史経済小説、前編。
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