
PDCAマネジメント (日経文庫)
稲田将人
日経BP / 2020-06-17
この本について
仕事で数字を追っていると、「何が原因で今こうなっているのか」がぼんやりしたまま動かざるを得ない時ってありますよね。会議で資料は揃っているのに、結局“現場の説明を聞かないと判断できない”感じ。僕自身、このモヤモヤが長く続いていて、打ち手に自信を持てない時期がありました。 この本が効いたのは、PDCAを“気合で回す仕組み”ではなく、“見える状態をつくる技術”として扱っていたところです。例えば、トヨタの工程でミスを減らすために指示を一意にする話は、僕の仕事にもそのまま置き換えられました。判断にワンクッションあるだけでミスが増えるなら、数字の読み取りや会議体のつくり方も同じだよな、と。さらに、帳票に赤ペンで数字とその意味を書き込むプロセスを読むと、抽象論だけで整理して終わっていた自分がどれだけ「中身」を欠いていたかがよく分かります。 特に刺さったのは、「Cから始まるPDCA」という考え方でした。現状の因果が見えていないから迷うし、自信が持てない。だからまず“事実を見える化し、そこから意味を抽出する”という順番を整えるだけで、打ち手の精度が上がっていく。営業所ごとの差異の追い方や、トップ・現場・責任者の役割の分け方も、実務の風景として想像しやすかったです。 目の前の数字を動かす役割を持っていて、「何から手をつければいいか分からないまま動いてしまう」タイプの人には特に刺さると思います。抽象的な理論より、実務での引っかかりを一つずつほどいてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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