
本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ
コウケンテツ
ぴあ / 2020-09-17
この本について
毎日のごはん作りって、好きなはずなのに気づいたら義務になっていて、作れば作るほどしんどくなることありませんか。自分の理想に縛られたり、家族の「食べるだけ」の姿勢にモヤっとしたり、必要以上にがんばってしまったり。僕自身、忙しい日の台所で同じようにため息をついてきたので、この本の言葉がやけに現実的に刺さりました。 読んでいちばん気持ちが軽くなったのは、「理想を無理に当てはめると“ねばならない”が増える」という指摘でした。ごはん作りって献立、買い物、洗い物まで全部セットなのに、「品数」「栄養」「手作り」のハードルだけがどんどん上がってしまう。そこに立ち止まって「ま、いっか」と言える範囲を自分で決めておくこと。さらに、駆け込み寺みたいな“これなら今の自分でもできる”メニューやアイテムを持っておくと、気持ちの落差に振り回されずに済む。こういう現実的な視点がとても助かったんです。 そしてもう一つ大事だと感じたのは、「家族のこだわりと自分のこだわりは別物」というところ。結局、ごはんを作る人だけが気を張っていても続かないし、感謝も分担もないままではしんどさが積み上がるだけ。何をどこまでやるかを家族で共有して、できない日は堂々と頼る。その納得感こそが、台所の空気を穏やかにしてくれるんだと思いました。 「ごはん作りが好きなはずなのに、最近つらい」と感じている人には、とくに届く一冊です。自分を責めるためではなく、自分を取り戻すために読む料理本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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