
建設DX デジタルがもたらす建設産業のニューノーマル
木村 駿、日経アーキテクチュア
日経BP / 2020-11-07
この本について
建設まわりの仕事をしていると、「現場がしんどいのは分かっているのに、何をどう変えればいいのか」がずっと霧の中のままなんですよね。ロボットだのBIMだのDXだのと言われても、結局は個別の現場対応で手一杯で、未来の話に距離を感じてしまう。僕自身もずっとその感覚が抜けませんでした。 この本は、技術そのものの説明よりも、「建設産業がどこでつまずいてきたのか」「これから何が変わっていくのか」を現実的な目線でつないでくれるところがありがたかったです。例えば、ロボットを入れる前にレイアウトや建物の形を見直す必要があるという話は、現場にいると忘れがちな“前提の設計”の部分だし、モジュール化が進むと地域性が薄れて競争の軸が変わるという指摘も、目の前の工事だけ見ていると気付きにくい視点でした。さらに、BIMが都市スケールのデータ基盤になる可能性や、スマートシティーが抱える現実的な壁にも触れていて、単なるテクノロジー礼賛では終わらないところが良かったです。 「現場は変えられない」と感じている人ほど、いま起きている変化を少し俯瞰で見直すきっかけになると思います。特に、建設の働き方や仕組みにモヤモヤを抱えている人には刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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