
メディア論の名著30 (ちくま新書)
佐藤卓己
筑摩書房 / 20201107
累計読者数4
平均ハイライト数 11.8件/人
star総合評価 38/100
start序盤集中型
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この本について
最近、ニュースを見ていてもSNSを触っていても、「自分が何を信じていいのか分からない」と感じる瞬間が増えました。気づけば、他人の意見や“みんなの空気”に流されてしまう。自分で考えているつもりなのに、どこか借り物っぽい。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしている人は多いと思います。 『メディア論の名著30』は、その感覚に名前を与えてくれる本でした。たとえば、暴力的なニュースやドラマが「安全な社会が自分の安全を確かめるための資源になっている」という指摘は、単にメディア批判ではなく、自分の“感じ方”までメディアに形づくられていたことに気づかせます。また、就活生が身なりを整える行為さえ「身体を広告として扱う」という視点で見ると、普段の言動の裏にある社会の力学が急に立ち上がってくる。さらに、電子メディアが場所感を溶かして社会を均質化していく流れを辿る章は、SNS時代の自分の反応がどれだけ歴史の延長線上にあるかを冷静に示してくれます。 この本は何かを断言してくれるわけではないですが、「自分もメディアの共犯者である」という視点を持つことで、日々の情報との距離の取り方が変わっていきます。感情的に振り回される前に、一歩引いて構造を見る余裕が少しだけ生まれる。そんな変化を求めている人にこそ刺さると思います。
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出版社による紹介
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