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不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)

森本あんり

累計読者数15
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この本について

異なる価値観の人と話すとき、どこまで受け入れればいいのか、逆にどこから線を引くべきなのか。頭では「寛容が大事」と思いつつ、現実の場面ではうまくいかないことが多いですよね。相手の言動にモヤっとしたり、こちらが譲るばかりで疲れたり。その感覚に心当たりがある人には、この本がかなり落ち着いて読めると思います。 印象的なのは、寛容をただの「良い態度」として扱わず、その不愉快さまで直視しているところです。例えば、他人の愚かな行為を放っておく自由がある一方で、民主主義そのものを壊す言動には不寛容でいなければ社会が保てない、という指摘。現実の私たちの迷いと同じように、境界線の揺れを正面から扱ってくれます。また、宗教や価値観の違いが衝突する背景には、人が未知のものに不安を覚えるというごく人間的な理由がある、と丁寧に説明してくれるので、単純な「正しさ」探しから少し距離を置ける感覚があります。 個人的には、「礼節は、敬意がなくても可能」という一文に救われました。好きになれない相手でも、まず振る舞いだけでも整えることで関係が壊れずに済む。その現実的な姿勢が、この本の全体に通底しています。価値観の違う相手とどう向き合えばいいのか悩んでいる人に静かに届くと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

異なる価値観を持つ人びとが共生する多様性社会を実現する方法とは。偏屈なピューリタンが生み出した「キレイごとぬきの政治哲学」。
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