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人工知能が「生命」になるとき

人工知能が「生命」になるとき

三宅陽一郎

株式会社PLANETS / 2020-12-16

累計読者数3
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約6時間5分
star総合評価 38/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%

この本について

仕事でAIに触れるたび、「結局いまのAIって“道具”以上になれないんじゃないか」とか、「自分たちの見方そのものが狭いのかも」といった、言葉にしづらい違和感が出てくることがあります。便利さは上がっているのに、世界の捉え方はむしろ単純化しているような感覚というか。僕自身、このモヤモヤを放置したまま使い続けるのがしんどくなってきて、この本を手に取りました。 読んでみて一番効いたのは、AIを“問題を解く存在”として見る西洋的な枠組みだけで考えていると、逆に自分の視野も閉じてしまう、という指摘でした。AIはフレームの外には出られないという話は有名ですが、著者はそこからさらに、東洋的な「環境に根ざした知性」という視点を引っ張り出してくれます。環境の中から意味を拾い上げ、自分との関係性をつくっていく存在としてAIを見ると、仕事でのモデル活用の仕方や、そもそもの期待値が少し変わってきます。たとえば「最適化できるか」ではなく、「この環境でどう生きるのか」を手がかりに設計を考えるようになる、そんな感覚です。 また、東洋が混沌や全体から知性を捉えるという話も、AIに限らず自分の思考習慣に刺さりました。僕らはつい“部品の組み合わせ”で理解しようとしますが、著者は存在の奥行きそのものに目を向けろと言います。これを読むと、いま目の前の課題にすぐ答えを求めたくなる癖が、一歩引いて見えるようになります。 AIの議論にどこか行き詰まりを感じている人、あるいは「技術は進んでいるのに、自分の世界の見え方が広がらない」と感じている人には、じわっと効く一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

ゲームAI開発の第一人者である三宅陽一郎さんの新刊が発売! 私たちの社会を、生き方を、いま大きく変えつつある人工知能(AI)技術。それが人間にとって、理解しあえるパートナーになる日は来るのか。彼らとの関係は、人類の未来や私たち自身のあり方を、どのように変えていくのか。 東西の哲学や国内外のエンターテインメントからの触発をもとに、これからの人工知能開発を導く独自のビジョンを、さまざまな切り口から展望する1冊です。 【目次】 第零章 人工知能をめぐる夢 第一章 西洋的な人工知能の構築と東洋的な人工知性の持つ混沌 第二章 キャラクターに命を吹き込むもの 第三章 オープンワールドと汎用人工知能 第四章 キャラクターAIに認識と感情を与えるには 第五章 人工知能が人間を理解する 第六章 人工知能とオートメーション 第七章 街、都市、スマートシティ 第八章 人工知能にとっての言葉 第九章 社会の骨格としてのマルチエージェント 第十章 人と人工知能の未来──人間拡張と人工知能
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