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NHK 100分 de 名著 渋沢栄一『論語と算盤』 2021年 4月 [雑誌] (NHKテキスト)

NHK 100分 de 名著 渋沢栄一『論語と算盤』 2021年 4月 [雑誌] (NHKテキスト)

NHK出版 日本放送協会

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この本について

仕事でも社会でも、「どの価値観を信じて動けばいいのか分からない」と感じる瞬間ってあります。成果を追わないと評価されない一方で、数字だけを追っているとどこかで無理が出る。そんなモヤモヤの中で、自分の役割とか、どこに覚悟を置くべきか迷うことがあると思います。 渋沢栄一の『論語と算盤』を読み解くこのテキストは、そういう迷いに対して「どちらか一方に寄らなくていい」という視点をくれます。論語的な倫理観に縛られすぎず、かといって利益だけを追いかける強欲資本主義にも流されない。その間で揺れながら、自分が置かれた場所で何を守り、どこを変えていくのかを考える余白があります。逆境のときこそ本分を決めて、できることを淡々と積み重ねれば、状況が変わったときに流れがこちらに向く、という感覚も少し腑に落ちました。 もうひとつ印象的だったのは、高い志って最初から立派なものじゃなくて、小さな思いを膨らませていけばいいという話です。価値観が混在する今の社会で、自分の志を更新しながら動くことを肯定してくれるのがありがたい。論語も算盤も“手段”として扱う姿勢が、妙に現実的なんですよね。 伝統と革新、倫理と利益、理想と現実。その間でいつも揺れてしまう人には特に刺さると思います。今の自分の判断基準を見直したいとき、この一冊は静かに軸を整えてくれます。

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