
自分で考える勇気 カント哲学入門 (岩波ジュニア新書)
御子柴 善之
岩波書店 / 2015-03
累計読者数17
平均ハイライト数 31.6件/人
推定読了時間 約3時間55分
star総合評価 73/100
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この本について
最近、「自分で考えてるつもりなのに、気づけば誰かの意見に乗っかっていただけだったかも…」みたいな感覚が続くことってありませんか。仕事でも日常でも、判断しているようで実は流されているだけなんじゃないかという不安、けっこう根深いと思います。僕も同じで、そこに踏みとどまる力が欲しくて手に取ったのが『自分で考える勇気』でした。 この本が効いたのは、まず「考えるってどういうことか」を人間の認識の仕組みから丁寧に説明してくれるところです。空間や時間といった感覚的な土台がどう働き、そこに悟性や理性がどう重なっていくのかを知ると、日々の判断のクセが少し見えるようになります。また、カントの言う「啓蒙」が、誰かに反抗するとか意識高く生きるという話ではなく、ただ自分の理解力を使う勇気のことだと分かると、少し肩の力が抜けました。 もうひとつは、私たちがつい「幸福」や「善」を外側の基準で測ってしまう理由にも光を当ててくれるところです。人によって変わる幸福を軸にできないなら、何を拠りどころにするのか。その問いに向き合う過程が、日々の迷い方そのものを変えてくれます。 自分の頭で考えることに疲れた人よりも、「それでも考えようとしたい人」に静かに刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
人は誰しも幸福になりたい。では、幸福に値するように「善く生きる」とはどのような生き方だろうか。カントはこうした問題を考え続け、人間社会に「最高善」という理想を掲げる可能性を見出そうとした。『純粋理性批判』『永遠平和のために』など、彼の主要著作を一緒に読み、自分で考える勇気をもった大人への一歩を踏み出そう。
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