
優しい社長が会社を潰す
上野 直彦 and 安藤 広大
すばる舎 / 2021-08-24
この本について
仕事で人に気を遣いすぎて、気づけば自分のタスクより「人間関係の温度管理」に時間を取られている……そんな感覚、ありませんか。部下や後輩の悩みを聞くのは嫌じゃないけれど、結局どこまで関わればいいのか分からず、逆に現場が回りにくくなることもあったりして。私自身も「優しくしたい」と「組織を機能させたい」のあいだで何度も迷ってきました。 この本は、そのモヤモヤに対して「優しさの境界線をどう引くか」をかなり具体的に示してくれます。例えば、曖昧なまま特例を許すと“他の仕事でも未達が許されると思わせてしまう”という指摘は、思い当たる人も多いはずです。また、部下のモチベーション管理まで背負ってしまうと、上司自身が疲弊するだけでなく、部下の成長も止めてしまう、という点もグサッときます。さらに、会社の規模が大きくなるほど「社長や管理職は孤独な役割になる」という現実的な視点も、この本ならではだと感じました。心の距離を適度に保つことで、むしろ社員を正当に評価できるようになる、という考え方は、優しさを否定するものではありません。 組織の中で「好かれたい」と「成果を出したい」の両立が難しいと感じている人には、とても刺さると思います。読みながら、自分がどこで余計な“介入”をして、逆に現場の責任の流れを歪めていたのかが見えてきました。優しさの使い方を少しずつ調整したいとき、現実的な支えになる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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