
マーケター1年目の教科書
栗原康太 and 黒澤友貴
フォレスト出版 / 2021-11-06
この本について
マーケの仕事をしていると、「やるべきことは見えているのに、実際に何から手をつければいいのか曖昧なまま時間だけ過ぎていく」という日がけっこうあります。競合分析も、顧客理解も、戦略設計も大事なのは分かっているのに、現場では情報が足りなかったり、判断の軸が揺れたりするんですよね。僕も最初のころは、量を打つべきか、深く考えるべきかでよく迷っていました。 この本は、その曖昧さをほぐしてくれる感じがあります。たとえば「質より量」という原則をただの精神論で終わらせず、まずは身銭を切って使ってみるところから始めるとか、自社の中期経営計画やIR資料まで踏み込んで読むとか、行動レベルで必要なステップが書かれているのがありがたいところです。また、顧客の潜在的で言いづらい悩みを言語化する話や、購買関与者を正しく見極める話など、BtoBでつまずきがちな論点もかなりリアルに扱われています。 特に刺さったのは、「何をやるか」と同じくらい「何をやらないか」を決める重要性が繰り返し示されている点です。撤退基準をつくる、勝率の高いセグメントに集中する、キーパーソンに必要な情報だけを届ける。どれも派手ではないけれど、成果を出す人が結局やっている動きなんですよね。 今の戦略や施策が「なんとなく」で積み上がっている気がする人、あるいはBtoBマーケの基礎を現場で使える形で押さえたい人には特にしっくりくると思います。僕自身、この本で“判断の軸を持つ”という感覚が少し戻りました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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