
「ぴえん」という病 SNS世代の消費と承認
佐々木 チワワ
扶桑社 / 2021-12-22
累計読者数19
平均ハイライト数 13.5件/人
推定読了時間 約2時間23分
star総合評価 59/100
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この本について
最近、SNSで見かける言葉や空気感が、自分の感覚とズレていて戸惑うことが増えてきました。特に「ぴえん」「地雷」「推しに貢ぐのがエモい」みたいな文化に触れたとき、単なる流行以上のものが動いている気がするのに、うまく言語化できないままモヤモヤが残ることがあります。距離を置きたいわけでもないし、でも共感しきれるわけでもない。そのあいだで立ち止まる感覚、わかる人は多いと思います。 この本は、その曖昧な違和感に名前をつけてくれる一冊でした。歌舞伎町やトー横にいる子たちの過激な言動をただ“怖い話”として消費するのではなく、そこにある承認欲求、仲間意識、ファッション化された「病み」の構造を丁寧に追っています。たとえば、事件やリストカットですら界隈の文脈に組み込まれていく流れを知ると、「なんであの言葉があんなに刺さるのか」「なぜあれほど一体感を求めるのか」といった疑問が、自分の生活につながる形で整理されていきました。推し文化の自己犠牲的な熱量も、その延長線上にあると示されると、単純な善悪では片づけられない複雑さが見えてきます。 「若い子の文化」という括りで理解したつもりになる前に、一度立ち止まって背景を知りたい人に刺さる本です。自分の無意識の消費や承認の感覚にも少し風が通るような、そんな読後感でした。
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出版社による紹介
21歳・現役女子大生ライターが送る、衝撃のデビュー作! 歌舞伎町に誕生した「ぴえん系女子」、「トー横キッズ」、「自殺カルチャー」、「新世代ホスト」、「SNS洗脳」……etc、なぜ未成年たちは深い闇に落ちてしまうのか――。そのリアルを著者自身の実体験と寄り添う取材で書き上げた現代若者論。巻末には『闇金ウシジマくん』『九条の大罪』の真鍋昌平氏との対談も実現。混迷な時代を生きる”ぴえん”な若者たちのリアルを刮目せよ! (はじめにより) 午前1時を回った歌舞伎町は、今日も騒がしい――。 路上にはシャンパンボトルを抱えた若い女の子が泣きじゃくり、酔っぱらったホストが女の子と口喧嘩をしている。ゴジラビル横の広場に移動すれば、明らかに未成年とわかる若い男女が酒を飲み、踊る動画を撮影していた。彼らのすぐそばには街娼の女性たちが立ち並ぶ。さっきまで男に話しかけていた制服姿の女子高生は、ホテル街に消えた……。 第一章 「ぴえん系女子」の誕生 第二章 「トー横キッズ」の闇 第三章 歌舞伎町「自殺」カルチャー 第四章 「推し活」と「男性性」の消費 第五章 ホストに狂う「ぴえん」たち 第六章 「まなざし」と「SNS洗脳」 特別対談 「九条の大罪」真鍋昌平×「ぴえん系の病」佐々木チワワ 歌舞伎町の住人たちの「病み(闇)」と「承認(光)」
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