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クジラアタマの王様(新潮文庫)

クジラアタマの王様(新潮文庫)

伊坂幸太郎

累計読者数4
平均ハイライト数 2件/人
推定読了時間 約7時間36分
star総合評価 46/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 75%

この本について

仕事でも人間関係でも、頭では分かっているのに体がついてこない時ってありますよね。理屈は合ってるはずなのに、気持ちが動かないせいで前に進めない感じ。自分でも理由がつかめず、ただ疲れていくばかり…みたいな日が、僕にもよくあります。 『クジラアタマの王様』を読んでいて印象的だったのは、登場人物たちがまさにその「気持ちと行動のズレ」に振り回されているところでした。立ち上がりたくても力が入らない描写や、ため息まじりの会話の温度感が、妙に現実っぽいんです。でもそこで終わらず、物語の中で「人を動かすのは理屈じゃなくて感情なんだよな」と、じわじわ気づかされる。頭で考えるより前に、まず心が反応する瞬間を思い出させてくれるんですよね。 この作品が効いてくるのは、日常で固まった感覚が少しほぐれるところだと思います。たとえば、自分がなぜ動けないのかを責めるより、いま何に反応しているのかを一度立ち止まって確かめる視点が持てること。あるいは、他人の言動の裏にある小さな揺れに自然と目が向くようになること。大げさに人生が変わる類の話ではないですが、日々の判断がほんの少し軽くなる感覚はありました。 人の気持ちが読みにくくて疲れがちな人、あるいは自分の感情の扱い方に迷いがある人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

製菓会社に寄せられた一本のクレーム電話。広報部員・岸はその事後対応をすればよい...はずだった。訪ねてきた男の存在によって、岸の日常は思いもよらない事態へと一気に加速していく。不可思議な感覚、人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥。打ち勝つべき現実とは、いったい何か。巧みな仕掛けと、エンターテインメントの王道を貫いたストーリーによって、伊坂幸太郎の小説が新たな魅力を放つ。
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