
双極Ⅱ型障害の療養のコツ: うつをくり返す人たちのために
あずさ
この本について
気分が落ちているのか、ただ疲れているだけなのか、自分の状態がよく分からなくなるときってありますよね。休んだほうがいいのか、動いたほうがいいのか、その判断すらつかなくなる。無理して動いてあとでどっと落ち込んだ経験がある人なら、このあたりのモヤモヤはかなり共通なんじゃないかと思います。 この本が面白いのは、「気分」「やる気」「頭と身体の動き」は別々に上下する、という前提からスタートしているところです。だからこそ、自分の調子の悪さに気づくための“観察ポイント”がはっきりしてくるし、休むべきタイミングも曖昧な精神論ではなく、身体の動きという具体的な基準で教えてくれる。さらに、「休むとは横になること。でも頭を使ったら休みにならない」という説明が妙にリアルで、思い当たる人も多いはずです。気分に合わせて行動を組み替える、いわば“気分屋的に生きる”ための実践方法が丁寧に書かれているのも、この本ならではでした。 薬についての扱いも現実的で、気分安定薬は“次のうつを防ぐ薬”だからこそ続ける意味がある、とか、即効性がある薬ほど誤解されやすい、といった話も正直ありがたいところです。勢いで読み流せないくらい生活に直結していて、読んでいると「自分の扱い方」が少しずつ輪郭を持ってきます。 調子の波に振り回されやすくて、休むことに罪悪感が残るタイプの人には、特に刺さる本だと思います。自分のペースを取り戻すための“現実的な手がかり”が欲しいときに手に取ると、ちょっと呼吸がしやすくなります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
読書の順序
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