
「強い円」はどこへ行ったのか (日経プレミアシリーズ)
唐鎌大輔
日経BP / 2022-09-12
累計読者数3
平均ハイライト数 14件/人
推定読了時間 約3時間14分
star総合評価 51/100
start序盤集中型
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この本について
円安のニュースを見るたびに、「結局、自分の預金って安全なのか?」みたいな漠然とした不安がうっすら残ることがあります。周りでもNISAが盛り上がったり、外貨や米国株に動く人が増えたりしていて、なんとなく「空気」で判断してしまいそうになる。けれど、自分のお金の置き場って、本当はもっと冷静に考えないといけない話なんですよね。 この本が面白いのは、「日本はもう弱いから円が売られている」という単純化を一度全部剥がして、家計・企業・政府の動きを淡々と積み上げて説明してくれるところです。例えば、かつて危機の当事者だったはずの日本でも円が買われ続けた理由、家計の現預金が“安全”だと思われてきた背景、その前提が少しずつ変わってきている兆しなど、普段ぼんやり感じていた違和感と現実がつながっていく感覚があります。特に、「貯蓄から投資へ」が進むと本当に円安が加速するのかという問いに対して、因果を丁寧に整理してくれるのはありがたいところでした。 読み終えると、為替を“景気の温度計”として雑に眺めるのではなく、自分の生活がどこで世界とつながっているのかを具体的に考えられるようになります。外貨や投資に興味はあるけど、一歩踏み出すのがなんとなく不安な人には特に刺さると思います。
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出版社による紹介
これは、日本に対する最後の“警鐘”かもしれない。 市場が放つメッセージの真相を解説。 急速に進んだ円安。 「国内外の金利差が原因だ(米国の利上げによるドル高の裏返しだ)」 「日本が売られているのだ」 「今回は悪い円安だ!」 「やがて日本国債も暴落する!」 さまざまな議論が交錯するなか、2022年5月には20年ぶりに1ドル=130円台をつける。その後も軟調気味に一進一退を続け、「50年ぶりの円安水準」に直面した。 果たして今回の円安はなぜ起こったのか? 円安の何が悪いのか? つまるところ「円安は日本売り」であり、「経済低迷に根本的な手を打たない日本政府に対する市場からの警鐘」である。現状の為替の動きは「日本回避」の兆候であり、まさに「買い負け」は今の日本を的確に表現している。日本(円)経済が岐路に立たされていることを象徴しているということだ。 そして、円安で得をするのは、輸出や海外投資の還流に近いグローバル大企業だけで、内需主導型の中小企業や家計部門にはデメリットが圧倒的に大きく、結局、円安は両者の格差を拡大する。言い換えれば、今回の円安は、日本における優勝劣敗を徹底する相場現象と認識すべきかもしれないのだ。 本書は定評あるアナリストが、今回の円安の構造的要因を冷静に分析しながら、将来に向けて捉えるべき課題をコンパクトに整理。為替を軸にみた日本経済の置かれた現状を解説する緊急出版。
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