
ザ・ブランド・マーケティング: 「なぜみんなあのブランドが好きなのか」をロジカルする
スコット・ベドベリ, スティーヴン・フェニケル, 土屋 京子, and 関野 吉記
この本について
ブランドの仕事をしていると、「良いものを作っているはずなのに伝わらない」とか、「部門ごとに言ってることが違って、結局ブランドって何なんだろう…」みたいなモヤモヤに何度もぶつかります。自分の仕事もまさにそこが悩みどころで、プロジェクトが複雑になるほど軸がぐらつく感覚がありました。 この本が効いたのは、ブランドを“雰囲気づくり”や“体験”という曖昧な話ではなく、現実の組織や意思決定にまで落とし込んでくれるところです。スターバックスの「コーヒーとの出合い」を核に据える話は、単なる理念ではなく、どこまでを大事にし、どこから先を捨てるのかという判断基準の話として腹に落ちました。また、ブランドの“親”が多すぎると一貫性が失われるという指摘は、複数部門で動くプロジェクトの違和感をそのまま言語化してくれた感じがあります。さらに、M&Aやサブブランドの迷走の例から、ブランドのDNAが実際にどれほど意思決定を左右するのかがわかり、「一枚岩じゃない組織でどう進むか」を考える具体的な視点が増えました。 商品や広告よりも「ブランドの解釈のズレ」に悩んでいる人に刺さる一冊だと思います。理念のきれいごとではなく、日々の判断と組織のリアルの中でブランドを扱うとはどういうことか、静かに教えてくれます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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