
失われた貌
櫻田智也
新潮社
累計読者数11
平均ハイライト数 19.6件/人
推定読了時間 約1時間34分
star総合評価 66/100
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この本について
仕事でも家庭でも、人の問題に踏み込みすぎたら相手の人生を背負うことになるのでは…と考えて足が止まること、けっこうありませんか。正しいと思う行動が、誰かを傷つけるかもしれない。逆に、見て見ぬふりをしたことで後悔が残ることもある。その中で「どこまで関わっていいのか」の線引きが分からなくなる瞬間があります。 『失われた貌』の抜粋を読むと、多くの人が刺さっているのは“責任”と“再生”の距離感だと感じます。誰かの人生を完全に背負うことなんて本当はできない。でも、だからといって放り出せばいいわけでもない。日野が語る「責任は本人に負わせる。俺たちにできるのは、それを促すことだ」という一言は、関わることと抱え込むことの違いを静かに教えてくれます。誰かを救いたい気持ちがあるほど、ここが曖昧になりますよね。 さらに、この物語が効いてくるのは、真実を追う行為が“破壊のためではなく再生のため”にあると描かれている点です。壊れることを恐れるあまり、肝心なところで目をそらしてしまう自分を思い出す人も多いと思います。壊れることを前提に、それでも向き合おうとする登場人物たちの姿が、現実の選択を考えるヒントになるはずです。 人の問題に関わるたびに「どこまで踏み込めばいいのか」で迷う人に刺さる物語です。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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出版社による紹介
本物の「伏線回収」と「どんでん返し」をお見せしましょう!〈無料お試し版〉 山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされた死体が発見された。不審者の目撃情報があるにもかかわらず、警察の対応が不十分だという投書がなされた直後、上層部がピリピリしている最中の出来事だった。 事件報道後、生活安全課に一人の小学生が訪れ、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。彼の父親は十年前に行方不明となり、失踪宣告を受けていた。 無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。 試し読みでは異例の長さ、全体の1/3に及ぶ序盤の100ページ弱(底本換算)を太っ腹にも無料配信! 【著者紹介】 櫻田智也(さくらだ・ともや) 1977年生まれ。北海道出身。2013年、昆虫好きの青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)を主人公とした「サーチライトと誘蛾灯」で第10回ミステリーズ!新人賞を受賞しデビュー。2017年に、受賞作を表題作とした連作短編集が刊行された。2021年には、エリ沢泉シリーズの2冊目『蝉かえる』で、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞をW受賞。他著に、『六色の蛹』(いずれも、東京創元社刊)がある。 本書は、初の長編となる。
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