
人びとの社会戦争: 日本はなぜ戦争への道を歩んだのか
益田 肇
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この本について
過去のことを考えるとき、「あの時代の人は仕方なく従っただけ」と片づけてしまいたくなる瞬間ってありませんか。自分だって、環境に流されているだけなんじゃないか、そんな不安がふと胸に残ることがある。だからこそ、あの時代の「普通の人びと」が何を感じ、どう動いたのかを知りたくなるのだと思います。 『人びとの社会戦争』は、その部分をまっすぐに見せてきます。戦争支持の熱気も、性や恋愛をめぐる奔放さも、家庭のいざこざも、被差別の痛みも、どれも「例外的な時代の特殊な出来事」ではなく、当時の日常の延長として描かれています。読んでいて妙にざわつくのは、「自分とは無関係の歴史」と距離を置けなくなるからかもしれません。民衆運動の内部にある偏見や、規制が上からではなく“民間の要望”から始まっていたことなど、普段の歴史像が裏返る場面が何度も出てきます。 歴史を知る、というより、私たちの判断や感情がどれだけ社会の空気と結びついているかを立ち止まって考えさせられる本です。目の前の世界が行き詰まって見えるとき、その行き詰まりが新しい動きの前兆になることも描かれていて、そこに小さな救いのような感覚もあります。 「人はなぜ“空気”に動かされるのか」を自分の生活に引き寄せて考えたい人には特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
悲惨な戦争に巻き込まれる国民という視点から抜け落ちる、社会の解放か引き締めかの価値観をめぐるもうひとつの戦いがあった。
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