
ほんとうの中国 日本人が知らない思考と行動原理 (講談社現代新書)
近藤大介
講談社 / 2025-08-25
この本について
日中のニュースを見るたびに、「同じ出来事でも、中国人と日本人って見ている世界が違いすぎないか…?」と感じることがあります。相手の行動原理がつかめないまま仕事を進めると、驚くポイントもズレ続けて、じわじわ疲れてしまうんですよね。僕自身、北京に駐在した友人の話を聞いても、日々の感覚がまったく噛み合わない場面ばかりで、正直どこから理解すればいいのか戸惑っていました。 この本は、そういう「距離感のつかみにくさ」に対して、歴史と生活文化の両方から“地面をならしてくれる”一冊です。たとえば、中国の人が細部を気にせずまず走り始めるのは、単なる性格ではなく、日々ルールも環境も変わる「ハイリスク社会」に根づいた生存戦略だとわかる。日本では考えられないスピードで店や政策が消えたり変わったりする世界にいれば、確かに「契約=大枠」くらいでちょうどいいのかもしれない。あるいは、相互不信が強い背景が、世代を超えて積み重なった歴史にあることを知ると、表面的な態度だけ見て戸惑うことも減っていきます。 読んでみて感じたのは、「価値観が違う=わかり合えない」ではなく、「違う理由があると、見えるものが整理される」ということでした。中国とのビジネスで悩んでいる人はもちろん、単純に世界の“肌感”を広げたい人にも合うはずです。僕は、相手の行動を前より落ち着いて受け止められるようになりました。 中国という巨大な隣人の見え方を変えたい人に刺さる本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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