
コーチングが人を活かす ディスカヴァー携書
鈴木義幸
この本について
部下や同僚とうまく話したいのに、いざ向き合うと「思ったほど話してくれない」「つい指摘ばかりになる」「自分ばかりしゃべってしまう」。そんな小さなつまずきが積み重なって、関係づくりに自信が持てなくなることってありますよね。僕も同じで、コミュニケーションの本を読んでも、実際の現場で役に立つ“動き方”まで落とし込めずに悩んでいました。 この本がよかったのは、相手を変える前に、自分の“かけ方”を少しずつ変える視点をくれたところです。たとえば「なぜ」ではなく「なに」を使うだけで、相手が守りに入らず話しやすくなること。相手の言葉をそのまま返すだけで、安心感が生まれること。そして、コーチングはその場だけで関係をつくるものではなく、普段からの姿勢やエネルギーの出しかたが土台になるということ。どれも難しいことではないのに、意識すると関係の温度がちょっと変わる感覚がありました。 特に印象的だったのは、「相手の中に答えがある」という前提に立つことです。こちらが急いで“正しい答え”を与えようとすると相手は縮こまるけれど、「どう思う?」と丁寧に距離を取って聞いてみるだけで、自然と相手の言葉が増えていく。自分の思いこみで動かそうとするより、一度きいてみるほうが結局うまくいくんだなと実感しました。 誰かを動かす立場にいながら、「うまく聴けている気がしない」「指導のたびに関係がぎこちなくなる」と感じている人に、とくに刺さると思います。自分のコミュニケーションをこっそり整えたいときに、そっと効く一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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