
楊家将(ようかしょう)(上)
北方 謙三
PHP研究所 / 2006-07-01
累計読者数7
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約4時間28分
star総合評価 67/100
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この本について
仕事でも人間関係でも、「自分のやり方は間違っているのか」「もっと人と交わるべきなのか」みたいな迷いって、けっこう長いこと尾を引くなと思っています。強くあろうとするほど孤立したり、仲間を思うほど判断が鈍りそうになったり。そのバランスがつかめず、どこにも正解がない感じにモヤっとする時期が、僕にもあります。 『楊家将(上)』を読んでいて刺さったのは、まさにその迷いを抱えたまま、それでも自分の役割を探っていく兄弟たちの姿でした。四郎の「大将は孤高であるべき」という極端な覚悟も、六郎の「兵と向き合うことで強さを作る」という真逆のやり方も、それぞれに弱さと理由がある。延平が兄弟の間を行き来しながら、誰よりも彼らの揺れを理解しているのも印象的で、「正しい性格」ではなく「それぞれの性格がどう戦に影響するか」を淡々と描くところに、妙なリアルさがありました。自分の癖や限界を他人から突きつけられた時の痛さまで、そのまま出てきます。 この物語の面白さは、武将たちの戦い方より、彼らが“どう生きるかを選びきれない時間”が長く描かれているところです。強さとは何か、人望とは何か、どこまで仲間と距離を取ればいいのか。仕事で役割を背負わされている人なら、誰かの姿がそのまま重なるはずです。 「孤独を選ぶか、関わるかの狭間でずっと揺れている人」に、とても静かに効く一冊でした。
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出版社による紹介
宋建国の英雄の熱き闘いを描いた歴史ロマン。
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