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全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

童門冬二

集英社 / 1996-12-18

累計読者数18
平均ハイライト数 14.3件/人
推定読了時間 約8時間50分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

仕事でも組織でも、「上からの改革ごっこに付き合わされているだけでは…」という虚しさってありますよね。現場の声は拾われないし、痛みも分かち合われない。気づけば誰も本気じゃなくて、形だけが転がっていく感じ。自分もその空気の中で、何を信じればいいのか迷うことがあります。 『小説 上杉鷹山』を読んで、そんなモヤモヤが少し整理されました。派手なスローガンではなく、日々の業務の中で淡々と「生活をつくる人のために」改革を回す。その姿勢がまず腑に落ちましたし、改革される側の痛みを理解するところからしか物事は動かないという描写も、自分の現場に置き換えると身に覚えがありすぎました。そして、人を動かすのは制度よりも「この人なら信じてもいい」という感覚なのだ、と静かに教えてくれます。 読んでいて特に響いたのは、権力に狎れる怖さを繰り返し描いているところです。成果が出はじめた瞬間から歯車が狂いだす危険、情報を独占した途端に対話が死ぬ怖さ…。鷹山が何度も原点に立ち返り、情報を開き、合意を積み上げ、痛みに寄り添い続ける姿は、現実の職場でもそのまま当てはまります。 「改革しろと言われるけど、本当はどこから手をつければいいのか分からない」という人には、物語として読めるのに、不思議と現場の指針にもなる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

九州の小藩からわずか十七歳で名門・上杉家の養子に入り、出羽・米沢の藩主となった治憲(後の鷹山)は、破滅の危機にあった藩政を建て直すべく、直ちに改革に乗り出す。――高邁な理想に燃え、すぐれた実践能力と人を思いやる心で、家臣や領民の信頼を集めていった経世家・上杉鷹山の感動の生涯を描いた長篇。全一冊・決定版。
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