
哲学者にならない方法
土屋賢二
東京書籍 / 2013-08-12
累計読者数5
平均ハイライト数 5件/人
推定読了時間 約2時間8分
star総合評価 44/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 33%
この本について
「このままでいいのか」という不安が、じわっと日常の底に張りついて離れないことがあります。自信満々な人を前にすると、なぜか余計に落ち着かなくなる。頭では気にしすぎだと分かっていても、行動はちぐはぐで、やめたいことをやめられなかったり、義務感だけが残ったり。そんな気持ちを抱えたまま、なんとか毎日をこなしている人は多いと思います。 『哲学者にならない方法』は、その不安を一気に解決してくれる本ではありません。でも、なぜ「不安のまま生きてしまうのか」を丁寧にほぐしてくれます。人間の知性そのものがそもそも不完全で、みんな手探りで生きているという視点に触れると、自分だけが迷っているわけじゃないと思える。さらに、欠点ばかりに目がいって苦しくなる心理や、行動と目的がつながらないもどかしさについての説明が、妙に日常の自分と重なるんです。著者の脱力した語り口なので、哲学書というより、ちょっと皮肉っぽい人生相談のように読めます。 ひと言でいうと、「考えすぎて疲れやすい人」に刺さる本だと思います。安心はないままで生きるしかない、という一見きびしい結論も、土屋さんの手にかかると、なぜか肩の力が抜けるような現実味になります。自分の迷いをまるごと抱えたまま読み進められる、不思議にやさしい哲学の本でした。
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出版社による紹介
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