
サラサラ読めるのにジワッとしみる「マーケティング」のきほん
庭山 一郎
翔泳社 / 2014-06-25
この本について
マーケティングの勉強って、範囲が広いわりに「結局どこから手を付ければいいのか」がぼんやりしたままになりがちですよね。顧客データも集めてはいるけれど、具体的にどう使えば仕事の手応えにつながるのか分からない。BtoBだと特に、営業やプロセス管理と混ざって余計にもやっとしてしまう。僕もずっとその沼にいました。 この本は、そういう“霧がかかったまま走らされる感じ”を少しずつほどいてくれます。たとえば「誰が顧客なのか」を丁寧に掘り下げるパートは、案件が動かない理由を人のせいではなく構造として見られるようになるし、セグメンテーションを細かく切っていく話は、抽象論ではなく“どの層に何が売れるのか”を地図として掴めるようになります。また、顧客データをただ貯めて満足してしまう失敗パターンも具体的で、日々の仕事にそのまま引き算できる感じがしました。 さらに、BtoBではソリューションブランドが弱いと機会損失になる、という指摘も刺さります。自分たちがすでに提供できる価値を、相手が知らずにスルーしているだけかもしれない。その視点があるだけで、営業や展示会での動き方も変わります。売上予測や見込み客育成を、感覚ではなくプロセスで見られるようになるのも大きいところです。 「マーケの基本を、実務に落とせる形で整理したい人」には特にしっくりくると思います。理論書よりも現場寄り、でも小手先でもない。読みやすいのに、読み返すほど効き方が変わるタイプの本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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