
下町ロケット ゴースト
池井戸潤
小学館 / 2021-09-12
累計読者数7
平均ハイライト数 3.6件/人
推定読了時間 約4時間24分
star総合評価 47/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 45%
この本について
仕事をしていると、「正しいことをしたい気持ち」と「会社の都合」のあいだで揺れる瞬間が何度もありますよね。自分の判断基準はどこにあるのか、気づけば曖昧になっていて、気持ちばかり擦り減っていく。そんなときに『下町ロケット ゴースト』を読み返すと、登場人物たちの迷いがそのまま自分の胸のざらつきと重なってきます。 この本が効くのは、道義や尊厳といった言葉がただの理想論ではなく、現場で悩む人の「明日の判断」に落ちてくるところです。例えば、安易な安売りに逃げず技術で勝負しようとする姿勢は、短期の損得より「自分がやりたい仕事を貫くとはどういうことか」を考えさせられますし、法律だけ守ればいいという空気に対して「それ以前に何を大事にするか」を問うシーンは、働くうえでの軸をそっと整えてくれます。また、農家の描写にあるように、過酷でも続けるしかない状況で、それでもどう踏ん張るかを描く場面は、他人事に見えそうで不思議と自分の日常に引き寄せてしまいます。 特に、自分の仕事にどこまで誇りを持てているか揺らいでいる人にはよく刺さると思います。派手な成功物語ではなく、迷いながらも「人として正しいと思える選択」を積み重ねていく物語なので、読み終えたあとに少しだけ、自分の判断を信じてみようという気持ちが残ります。
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出版社による紹介
町工場VS.ものづくりの神様。 天才エンジニア「青春の軌道」―― 町工場VS.ものづくりの神様。 不屈の挑戦が胸を打つ人生讃歌! ふりかかる幾多の困難や倒産の危機。佃航平率いる下町の中小企業・佃製作所は、仕事への熱い情熱と優れた技術力を武器に、それらを乗り越えてきた。しかし、佃製作所の前にかつてない壁が立ちはだかる。 同社技術力の象徴ともいえる大型ロケットエンジン部品の発注元、帝国重工の思わぬ業績不振。さらに佃の右腕にして、信頼を置く番頭・殿村に訪れた転機――。 絶体絶命のピンチに、追い詰められた佃が打開策として打ち出したのは、新規事業であった。新たな難問、天才技術者の登場、蘇る過去と裏切り。果たして佃製作所は創設以来の危機を克服することができるのか。 若き技術者たちの不屈の闘志と矜恃が胸をうつ、大人気シリーズ第三弾! 社運を賭した戦いが、いま始まる。 ※この作品は単行本版『下町ロケット ゴースト』として配信されていた作品の文庫本版です。
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