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古典文法質問箱 (角川ソフィア文庫)

古典文法質問箱 (角川ソフィア文庫)

大野 晋

KADOKAWA

累計読者数10
平均ハイライト数 23.3件/人
推定読了時間 約4時間8分
star総合評価 66/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 48%

この本について

古典を勉強してきたはずなのに、「なんでこんなこと覚える必要があるんだろう…」と学生時代のモヤモヤがいまだに尾を引くことがあります。仕事でも日常でも言葉を使うのに、その成り立ちとなると一気に霧がかかったようになる感じ、けっこう残っていませんか。 『古典文法質問箱』は、その霧を強引に晴らすというより、「こういう背景があったなら、この文法はこう見えるよね」と視点を少し横にずらしてくれる本でした。例えば、海を「カイ」と読むのは、日本語に h の音がなかったから中国語の hai を最も近い音で写しただけだ、という話。こういう具体的な一例が入るだけで、教科書で見た記号のような文法が、人の生活と感覚の積み重ねのなかにあったことが腑に落ちてきます。また、ク活用とシク活用の違いも、性質と情意という生活に根ざした分類だとわかると、単なる暗記の項目ではなく、「昔の人が何をどう感じていたか」を読むための手がかりに変わります。 読み進めていくと、文法そのものより「昔の人の視線」を追体験している感覚が強くなります。禁止の「ゆめ」や、「御」がなぜオホンと読むのかといった細部の話も、言葉がどれだけ人間くさい理由で形を変えてきたかを示していて、妙に安心します。言葉の仕組みを知ることが、今の自分のものの見方を少し広げてくれる。その実感が静かに積もる本でした。 昔の知識の穴がずっと気になっている人、あるいは「日本語ってどういう言葉なんだろう」と考え始めた人には、とても刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

高校の教育現場から寄せられた古典文法のさまざまな八四の疑問に、例文に即して平易に答えた本。はじめて短歌や俳句を作ろうという人、もう一度古典を読んでみようという人に役立つ、古典文法の道案内!
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