
プリンシプルのない日本 電子増補版 デジタルならではの28篇を増補収載
白洲次郎
累計読者数8
平均ハイライト数 11.9件/人
star総合評価 55/100
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この本について
最近、人と話していて「この議論、どこに向かってるんだろう…」と感じることが増えました。互いに別の前提で話していたり、言葉だけが立派で中身がないまま時間が過ぎていく。自分も気づけば似たような曖昧さに逃げてしまう瞬間があります。 白洲次郎の『プリンシプルのない日本』は、そのモヤモヤを容赦なく言語化してきます。たとえば、日本人が“言い方”や“含み”に酔ってしまい、思想そのものが弱くなるという指摘。あるいは、議論の出発点となるプリンシプルを曖昧にしてしまうから、感情のぶつけ合いになるという話。どれも戦後直後の文章とは思えないほど、今の自分たちにも当てはまります。さらに、英国で学んだ“人には身分を越えて尊敬を払う”という姿勢は、日常の小さな振る舞いを見直すきっかけにもなります。 この本は、何かを決めつけて導いてくれる類のものではありません。ただ、「自分はなぜそう考えるのか」「そもそも立ち位置はどこなのか」を一度立ち止まって考えさせられます。議論の場だけでなく、仕事で判断を迫られる時や、意見がぶつかる場面でも、足元を整える感覚に近いです。 自分の中の“軸”を言葉にできずにいる人に、静かに刺さる一冊だと思います。
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