
上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)
齋藤 孝
KADOKAWA / 200503
この本について
最近、「ちょっとしたことで不機嫌になる自分」に気づいて、あとから地味に落ち込むことが増えました。仕事でも家庭でも、別に怒ってるつもりはないのに、態度が固くなって場の空気を曇らせてしまう。しかも、不機嫌って一度クセになると抜けにくいんですよね。自分でも扱いづらいし、相手にも伝わってしまう。この本を読んでいて、そこを言語化された感じがありました。 齋藤孝さんの『上機嫌の作法』は、「機嫌ってセンスじゃなくて技なんだ」と言い切ります。印象的だったのは、気分をコントロールすることは知性の一部だという視点。不機嫌で相手をねじ伏せるのはただの恫喝で、未来に向かうメッセージにならないという指摘には、胸に刺さる人も多いはずです。あと、疲れているときこそテンションを上げる訓練が効くという話も、現実的でよかった。気力より「習慣」なんですよね。さらに、不機嫌は周囲に気を遣わせる甘い罠だという言葉は、自分の行動を冷静に見直すきっかけになります。 全体として、「もっと朗らかに生きよう」みたいな抽象論ではなく、寝不足や空腹が不機嫌の大元だとか、人と会うときに上機嫌でいようと決めるだけで持久力がついてくるとか、生活レベルでできる工夫が多い本です。こんな人に刺さると思います。自分の不機嫌に、そろそろちょっと責任を持ちたい人。私もまだうまくできてはいませんが、この本のおかげで、少なくとも「機嫌は技として鍛えられる」という実感は持てるようになりました。
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