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国盗り物語(四)(新潮文庫)

国盗り物語(四)(新潮文庫)

司馬 遼太郎

新潮社 / 1971-12-22

累計読者数5
平均ハイライト数 15.8件/人
推定読了時間 約6時間28分
star総合評価 64/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 72%

この本について

仕事でも人間関係でも、「自分のまっとうさが、かえって状況を読みそこなってるんじゃないか」と不安になる瞬間があります。慎重でいるつもりが、決断の遅さになっていたり。相手の機微を察するのが苦手で、気づけば場の流れに取り残されていたり。頭ではわかっているのに、一歩が踏み出せない。そんなモヤモヤは、意外と誰もが抱えているものだと思います。 『国盗り物語(四)』の抜粋を眺めていると、光秀の小心さや「立技だけの男」と評される一面的な感覚、信長や藤吉郎のように空気を読み切るタイプとの差が、生々しいほど描かれています。歴史上の大事件の裏側に、こんなに人間臭い逡巡やすれ違いが積もっていたのかと気づくと、自分の悩みも決して特別ではないと感じられます。決断のタイミングを読み違える苦しさや、理想と現実の差に戸惑う姿は、そのまま現代の私たちの状況にも重なります。 さらに、この巻が効くのは「力量があるのに運や状況に恵まれないと、人はどう振る舞うのか」という点をリアルに見せてくれるところです。器量があっても英雄になれない、計算ができても突っ切れない、そんな“あと一歩の欠け”がどう未来を左右するのかが、物語としてではなく心理の積み重ねとして描かれています。だからこそ、自分の行動のどこが弱いのか、どんな癖が意思決定を曇らせているのかを静かに考えるきっかけになります。 歴史ものに馴染みがなくても、「慎重すぎる自分に心当たりがある人」「まっとうであることが武器にも弱点にもなる人」には、するどく刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

美濃を征服した斎藤道三は義理の子義竜の反乱に倒れたが、自らの天下統一の夢を女婿織田信長に託していた。今川義元を奇襲して鋭鋒を示した信長は、義父道三の仇を打つべく、賢臣木下藤吉郎、竹中半兵衛の智略を得て美濃を攻略した。上洛を志す信長はさらに畿内制覇の準備工作を進めてゆく……。信長の革命的戦術と人間操縦、その強烈な野性を、智将明智光秀を配して描く怒濤編。
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