
「数字に強い課長」になるための仕事のコツ
深沢 真太郎
KADOKAWA / 2015-06-11
この本について
部下との会話がどうもかみ合わないとか、タスクが積み上がっていくばかりで「どこから手をつければいいのか…」と立ち止まること、僕もけっこうあります。気合いや根性で押し切れればいいんですが、そうはいかない日が続くと、マネジメントって何を軸にすればいいのか分からなくなるんですよね。 この本が良かったのは、抽象的なリーダー論ではなく、日常の判断を数字でどう扱うかに落とし込んでくれているところでした。例えば、いま部下がどれくらい余力をもっているのかを「完了を100としてどのくらい?」と数字で聞いてみるだけで、曖昧な会話が一気にクリアになるし、部下をごまかしから救うことにもなる。あるいは、業務がパンパンなら、まず自分のグラスから水を捨てるという発想も、実際の現場でかなり効きました。優先順位のつけ方というより、余白をつくる技術に近い感覚です。 個人的にいちばん刺さったのは、「裏を返せば」という視点を持つこと。客単価をあげられないなら下げてみる、といった極端な考え方が、意外と打開策の種になったりする。課長だから難しいことをやるのではなく、普通のことをスマートにやる。その“普通”を数字で掴み直すと、チームの動き方まで変わるんだなと実感しました。 自分のマネジメントにどこか行き詰まりを感じている人、特に「感覚ではなく、再現できるやり方で部下の力を引き出したい」と思っている人には、静かに効いてくる本だと思います。
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