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鬼物語 (講談社BOX)

鬼物語 (講談社BOX)

西尾維新 and VOFAN

講談社 / 2011-09-28

累計読者数3
平均ハイライト数 6.7件/人
推定読了時間 約5時間25分
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

日々やっていることが正しいのか、他人と比べて自分ばかり損している気がして、ふと立ち止まってしまう時ってありますよね。頭では「事情なんて全員にある」と分かっていても、自分だけが置いていかれているような感覚が抜けない。そんなモヤモヤを抱えたまま過ごしていると、視界がどんどん狭まっていくように感じます。 『鬼物語』を読んでいると、その狭まった視界が少し広がる瞬間があります。人の言葉や行動の裏に潜む「街談巷説」みたいなざらついた噂話や、「道聴塗説」的な思い込みに気づかされる場面が多くて、自分の中で固まっていた解釈がいったんほどけるんです。バーナム効果のように、曖昧な言葉に自分を当てはめてしまう癖にも気づかされて、思っていたより自分の世界は歪んで見えていたのかも、と冷静になれます。 さらに、この物語に散りばめられた語彙や描写のひとつひとつが、ものごとを捉える角度をそっと増やしてくれる感覚があります。膾炙している言い回しの裏にある本音や、享楽的に見える行動の背景など、登場人物たちの複雑さに触れることで、自分自身の解釈にも余白を持てるようになる。誰かを単純に善悪で切り分けるより、その人の“事情”に目が向くようになるんです。 自分の悩みが正しいのか分からず、でも少しだけ視点を変えたい人に刺さる一冊だと思います。物語として楽しみながら、気づけば心の中の硬い部分が少しだけほぐれている、そんな読後感でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

“誤解を解く努力をしないというのは、嘘をついているのと同じなんだよ” 阿良々木暦(あららぎこよみ)の影に棲む吸血鬼・忍野忍(おしのしのぶ)。彼女の記憶から呼び覚まされた、“怪異を超越する脅威”とは……!? 美しき鬼の一人語りは、時空を超えて今を呑みこむ――!! シリーズ第12巻
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