
即決営業
堀口 龍介
秀和システム新社 / 2023-09-11
この本について
営業や接客の仕事をしていると、「ちゃんと話を聞いているつもりなのに距離が縮まらない」とか、「せっかく提案まで進んだのに、結局“検討します”で終わってしまう」といった場面に何度も出会います。こちらとしては丁寧にやっているつもりでも、相手の警戒心や本音の見えなさに振り回される感じ、ありますよね。 この本が面白いのは、“技術としての即決”を扱っているのに、序盤で徹底して「お客様はまずウソをつく」「警戒して当然」という前提を置いているところです。無理に押し切るのではなく、ファーストコンタクトで相手の心の玄関をどう開けてもらうか、アンケートでどうほぐすか、こちらのリアクションでどう気持ちよく話してもらうか。読んでいると、営業って対話の設計なんだなと腹落ちしてきます。 さらに、プレゼンの台本づくりや、事前に「プレゼン後に決めてもらう約束」を取る流れなど、実際の現場で「なるほど、こう動けばいいのか」とイメージできる仕掛けが多いです。個人的には、保留を前提にしない姿勢よりも、「キャンセルされないためのフォローアップを丁寧に組む」という部分のほうが現実的で刺さりました。結局、即決かどうか以前に、約束を楽しみにしてもらう準備こそが勝負なんだと思います。 即決を目指す人だけでなく、「お客様との距離がいつも縮まらない」「対話の流れを自分で作れない」と感じている人にこそしっくりくる一冊でした。私もまだ迷いながらですが、台本づくりとリアクションの意識だけは、すぐ現場で使えています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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